子供は大人に「なぜ?」と聞きたがるらしい。
ある発達心理学者が、その理由として、「大人に構ってほしいから」と言っていたが、それだけが全てだとは思わない。
純粋に疑問を抱き、答えを知ろうとしたい、知的好奇心はすばらしいものである。大人になっても、持っているべきだ。
息子が、食品添加物を見たのか、「ナトリウムって何?」とか聞いてくるのだが、できるだけ正しく教えてやろうと、何とか説明する。分子とか、原子の話もする。息子は6歳になったばかりだ。
家内は「そんな難しいことを言ってもダメ。分かるように適当に受け流せば良い」と言うのだが、息子にできる限り詳しく説明する。”難しいことを理解できる能力が無いと分からないこともある”ということも伝えたいので、難しい言葉も使う。
そんなある日、息子が聞いた。
「どうして、鼻と唇の間の真ん中に、凹んだ溝のような部分があるの?」
うっひゃあ~~!!!
晴天の霹靂だった。
そんなこと、疑ったことも無かった。あるものはある。そう考えて、問う気も無かった。
どうしてなのだろう?
猿からの進化の過程とかを考えたら、分かるのだろうか。
とてつもなく、ある意味、興味深いし、奥深い。
我が息子ながら、有難う。
やっぱり、好奇心、そして、未知への知的欲求は大事だ。