不思議に思ったら、理由を論理的に考えてみることが重要だし、頭の活性化とさらなる理解につながる。
今日、化学工学の講義で・・・と書きながら、ここではなく、
http://suzukiyo.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=1000909
に書けば良かったと思い出したのだが、それは置いておいて・・・
有効数字と有効桁数について説明しようとして、
エジソンの話を思い出した。
エジソンは、小学校の先生に「なぜ1+1=2なの?泥団子を2つ、足してくっつけると、(大きな)1つの泥団子になるから、1+1=1ではないの?」と質問し、小学校の先生が答えられずに、母親にエジソンは頭が悪いと言ったとか言わなかったとかで、母親が怒って、エジソンは小学校に行かず、母親に教育を受けたらしい。
このように、何でも鵜呑みにせず、自分の頭で考え、時には一般に信じられていることを疑ってみることは、頭の活性化に良く、新しい考え方を生み出す契機になる。
私はこの話を息子にして、そして、次のように言った。
エジソンをバカにした小学校の先生が、良い先生ではなかったのだ。私だったら、
「1というのは、量ではなく、他と区別できる一つを意味している。足すというのは、くっつけるという意味ではなく、くっつけずに合わせて全体の数を数えるといくらになるかという意味だ」と説明するけどなぁ。
と。
もういちど今日、考え直して、整数と実数の違いに思い至った。
そこで、英語の可算名詞と不可算名詞をGoogleってみて、
http://www.englishcafe.jp/answer/anm-2.html
を見つけ、英語では、家具(furniture)を不可算名詞としていることを興味深く思った。
不可算名詞でも、個体や種類を印象づけられれば、可算名詞として扱えるらしい。たとえば、
Many wines are imported every year.
のように。
小数点以下の数値をつけて考えることができるものは、物質とか、不可算名詞の量っぽい。
それらの量の足し算は明確だ。たとえば、1.5kg+0.56kgのように。
すると、足し算と、単位の関係、それに関連して有効数字との関係も少し見えてくるような気がする。
1kg+1g=1kg
である。あ、上の1は有効桁数が無限大の(整数の)1ではなく、有効桁数が1である1である。←ややこしい(^^;)
もちろん、
1.000kg+1g=1.001kg
である。
そういえば、鈴木清1人+鈴木清1人とか、鈴木清1人+鈴木開1人とか、
可能なのだろうか。足されたくないが(^^;)
ドラゴンボールのヒュージョンみたいだ。(^^;)ってのは置いといて、
上のような私の息子への説明は不完全である。何を1つと考えるかという判断基準が関係する。
小数点以下の数値も含めて、エジソンの問いに答えるには、単位の概念が有効だ。そのためには次元を理解する必要があるだろう。私は理解できているのだろうか。・・・とこんな文章を書いている間に、実際に講義をする時間が近づいてきた。やべぇやべぇ、準備しないと。