があったようです。
Yahoo!News
福井大で「国語」1分早く終了、77人に影響 センター試験 1月17日17時41分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090117-00000541-san-soci
予備監督員として、人が不足した事態に備えて研究室で待機していたのですが、電子顕微鏡で撮影した微粒子の写真を現像しようとして、液まで準備してさぁ、現像・・・というところで呼び出され、英語筆記試験の監督を途中から代行しました。
たかが1分・・・と思いましたが、受験生の皆さんにすれば、自分の人生を左右することですから、まぁ、十分に配慮してあげた方が良いですね。ただ、再試験の方が難しいかもしれないので、再試験を受けるかどうかは考えものでしょう。最後の1分って、解答が終わって、ぼーっと待っているだけの受験生も多いですから。
2009年1月17日土曜日
2009年1月15日木曜日
S准教授とのやりとり
先日のS准教授とのやりとりの後で、メールで以下の内容を送っておいた。
=======================
S 先生
先ほどの議論有り難うございました。また、議論中、先生が私の説明している内容を十分には理解されないままに、私の言っていることが正しくないと批判され たことに小生が腹を立てて、先生に罵声を浴びせたことをお詫び申し上げます。 済みませんでした。
以下の2つのページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%8A%9B
と
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%8A%9B
にはVan der Waals力は狭義にはにロンドン分散力を意味すること、また、小生が言ったことに関係する話が掲載されています。
数式で厳密には記されてはいませんが、ロンドンが
F. London, "The general theory of molecular forces", Trans. Farady. Soc. Vol.33(1937),p. 8−26
で記していると書かれています。上記の論文を読まれることをお勧めします。小 生も読んでみます。
取り急ぎ御礼、お詫びかたがたご報告まで
===========================
すると、以下のような返事がS准教授から来た。
==========================
平成21年1月9日(金)
福井大学工学研究科 材料開発工学専攻
鈴木 清 先生
前略,いつもお世話に成っております。メールを拝見しました。取り敢えず感想を述べるべき,と思い下記に問題点を記述します。但し,この議論は早急な結論を出す必要はないので,週に1回程度の議論で良いと存じます。しかし,言っぱなしはもったいないので,議論の内容は書簡として,ひょっとすると外部に公表する(雑誌:化学に掲載する)レベルの議論(言葉の字句ではなくて内容です)をしたいと存じます。もちろん公表する場合は両者の了承・添削とそれなりの「受けねらい」の場面展開が必要ですが。
(1)鈴木先生のメールの主張点は,ロンドンの論文を読め,とのことです。1937年の論文を読んでもしょうがないと思いますが。70年前に縛られて,どうしようとされているのでしょうか。「読め」,と言うなら読みますが,読んで,ロンドンの考えを理解して,どうするんですか。正解がその論文に記載されているはずがないでしょう。正解があるなら,そもそも鈴木先生とこんな議論はしません。
(2)高校生が納得する様な正解は無い,と言うのが私の理解です。条件を設定すれば,ファンデーワールス引力のそれなりの説明ができますが,あくまで「内股膏薬」の解釈です。そんな正解はどうでも良いことであって,ポイントはファンデーワールス引力が学問体系の中で占めている立場というか,自然科学を理解する上でのファンデーワールス引力の「立ち位置」を論評したかったのです。
(3)ファンデーワールス引力なる言語が日常的に使われています。その「ずるさ」を議論したかったのが私のポイントでしたが,ファンデーワールス引力の機構の議論に落ちいってしまいましたので,本論から論点がずれた,というのが私の認識です。
(4)私達年寄りが,若い学生諸君に提示できるのは,「ここまでは分かっているので,これ以降を解明してくれ」と,託す事ではないでしょうか。ファンデーワールス引力は「既に理解されている力」なのか,「今後も議論されるべき力なのか」が,今回の私と鈴木先生との論点です。私は後者の立場ですが,鈴木先生はどうでしょうか。まずは,ここからが出発点です。
以上,取り急ぎご返事のみ。(週に1回程度の知的議論にしたいと存じます)
===================================
大体、私が知らないことをバカにしたような議論に腹が立ったのだが、私の勘違いだったのかもしれない。酔っ払っていたので。しかし、やはり、バカにされたように感じたのは間違いない。そこで、以下のような返事を書いておいた。
========================
S 先生
鈴木清です。以下のご連絡有り難うございました。
全くの論点のずれと、お互いの意図をお互いが勘違いしていたのだと思います。
酒に酔っていたので、よくは覚えてはいませんが、S先生からの「(鈴木清を含めて)化学者はよく分からないことに押し付けて、それ以上考えようとしない」という批判だったと思います。
それに小生が腹を立てて、私も考えようとしていること、また、分かろうとして解明を試みている研究者たちが居たことを示そうとした訳です。
先生は、小生が「これ以上考えずとも既にファンデルワールス引力については十分に理解できている」かのように言ったと、以下で書かれていますが、そんなことを主張したいために、議論したのではありません。
むしろ、小生からすれば、途中で、S先生が取った態度から、鈴木清は分かっていないが、S先生やT先生やI先生はファンデルワールス力についてよく理解していると高慢な態度で私をバカにしたように思えました。それで腹を立てたわけです。
それなのに、途中から、私がS先生にファンデルワールス力について問うと、「ファンデルワールス力はよく分からない力である」というのが答えだというようなことを仰られたので、むしろ、S先生の方が、これからの検討をせずに「理由の分からない力だ」と言って諦めてしまっているように、私には思えました。
口で言った、言わなかったとの愚かな言い争いをするつもりは全くありません。
以下、ご指摘されたことについて御返事します。
(1)ですが、積分しても0にならないという小生の主張を、S先生は完全に否定されました。ロンドンの文献を読めば、0にならないことが分かると思います。ファンデルワールス力について本当に検討すべきだと思われるのでしたら、読んでおいて損はしないと思います。70年前の考え方も理解できないような知識で、それを越える理論を展開できるとは思えません。
(2)ですが、曖昧には記されている意味は分かりますが、「そんな正解はどうでも良いことである」とは決して思えません。正解が本当に正しいのか、また、正解以外の解釈があるのか、正解に問題が無いか、検討することで科学が進歩するのだと思います。
(3)については、「何でもかんでも分からない力をファンデルワールス力に押し付けることがずるい」という意見には全く同感です。途中で小生をバカにされているように感じて小生が腹を立てたので、議論が違う方向にいってしまったのでしょう。
(4)については先生の書かれていることは勘違いです。小生は、「分かっているから考えなくても良い」とは決して思っていません。科学者は「ファンデルワールス引力という理由の分からない力のせいにして、その理由を考えなかった」のではなく、考えようとして、理論を展開したりしていたということを伝えたかったまでです。そこで、小生は解釈の一例を示そうとしたのです。なのに、先生は「小生の考え方が間違いだ。」と否定されました。否定するということは、S先生が私の知らない解答を持っているのだと勘違いしたわけです。全てのファンデルワールス力(凝集力?)の原因が全て理解されてしまっているとは、小生は全く考えてはいませんでした。また、解明されていると言われていても、いや、誰が言おうとも、論理的に打破することができるのなら、その解釈は間違いかもしれません。真理なんて、そう簡単には(いや、絶対に)分からないと思っていますし、分からないから面白いのだと思っています。分かったと思ってしまった瞬間に、進歩もなくなるわけです。むしろ、「分かった」と思われている分野にこそ、間違いや誤解、そして探求すべき真実が隠されて残されているのではないでしょうか。
誤解の無いようにお願いします。
小生は、ファンデルワールス力について検討して論文を書く(科学的業績を上げる)よりも、今現在、研究室で行っている実証的検討によって論文を書く方が大事です。そちらの方にはるかに興味を持っております。小生がファンデルワールス力について検討するにはかなりの勉強が必要で、そのようなことは行うつもりはありません。
最後に、小生の勘違いにより、お気分を害しましたことを心よりお詫び申し上げます。ただ、先生の取られた態度が、小生にそのように勘違いさせたのだと認識しております。今後は、小生も誤解で関係を悪くしたくありませんので、先生と一緒にお酒を呑むのは遠慮させていただきます。小生は酒に酔うと、論理的な思考ができなくなり、また誤解もよくします。さらに、記憶を失うことも多々あります。
申し訳ございませんでした。
取り急ぎご返事かたがたお詫びまで
鈴木 清 拝
=======================
S 先生
先ほどの議論有り難うございました。また、議論中、先生が私の説明している内容を十分には理解されないままに、私の言っていることが正しくないと批判され たことに小生が腹を立てて、先生に罵声を浴びせたことをお詫び申し上げます。 済みませんでした。
以下の2つのページ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%8A%9B
と
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%B9%E5%8A%9B
にはVan der Waals力は狭義にはにロンドン分散力を意味すること、また、小生が言ったことに関係する話が掲載されています。
数式で厳密には記されてはいませんが、ロンドンが
F. London, "The general theory of molecular forces", Trans. Farady. Soc. Vol.33(1937),p. 8−26
で記していると書かれています。上記の論文を読まれることをお勧めします。小 生も読んでみます。
取り急ぎ御礼、お詫びかたがたご報告まで
===========================
すると、以下のような返事がS准教授から来た。
==========================
平成21年1月9日(金)
福井大学工学研究科 材料開発工学専攻
鈴木 清 先生
前略,いつもお世話に成っております。メールを拝見しました。取り敢えず感想を述べるべき,と思い下記に問題点を記述します。但し,この議論は早急な結論を出す必要はないので,週に1回程度の議論で良いと存じます。しかし,言っぱなしはもったいないので,議論の内容は書簡として,ひょっとすると外部に公表する(雑誌:化学に掲載する)レベルの議論(言葉の字句ではなくて内容です)をしたいと存じます。もちろん公表する場合は両者の了承・添削とそれなりの「受けねらい」の場面展開が必要ですが。
(1)鈴木先生のメールの主張点は,ロンドンの論文を読め,とのことです。1937年の論文を読んでもしょうがないと思いますが。70年前に縛られて,どうしようとされているのでしょうか。「読め」,と言うなら読みますが,読んで,ロンドンの考えを理解して,どうするんですか。正解がその論文に記載されているはずがないでしょう。正解があるなら,そもそも鈴木先生とこんな議論はしません。
(2)高校生が納得する様な正解は無い,と言うのが私の理解です。条件を設定すれば,ファンデーワールス引力のそれなりの説明ができますが,あくまで「内股膏薬」の解釈です。そんな正解はどうでも良いことであって,ポイントはファンデーワールス引力が学問体系の中で占めている立場というか,自然科学を理解する上でのファンデーワールス引力の「立ち位置」を論評したかったのです。
(3)ファンデーワールス引力なる言語が日常的に使われています。その「ずるさ」を議論したかったのが私のポイントでしたが,ファンデーワールス引力の機構の議論に落ちいってしまいましたので,本論から論点がずれた,というのが私の認識です。
(4)私達年寄りが,若い学生諸君に提示できるのは,「ここまでは分かっているので,これ以降を解明してくれ」と,託す事ではないでしょうか。ファンデーワールス引力は「既に理解されている力」なのか,「今後も議論されるべき力なのか」が,今回の私と鈴木先生との論点です。私は後者の立場ですが,鈴木先生はどうでしょうか。まずは,ここからが出発点です。
以上,取り急ぎご返事のみ。(週に1回程度の知的議論にしたいと存じます)
===================================
大体、私が知らないことをバカにしたような議論に腹が立ったのだが、私の勘違いだったのかもしれない。酔っ払っていたので。しかし、やはり、バカにされたように感じたのは間違いない。そこで、以下のような返事を書いておいた。
========================
S 先生
鈴木清です。以下のご連絡有り難うございました。
全くの論点のずれと、お互いの意図をお互いが勘違いしていたのだと思います。
酒に酔っていたので、よくは覚えてはいませんが、S先生からの「(鈴木清を含めて)化学者はよく分からないことに押し付けて、それ以上考えようとしない」という批判だったと思います。
それに小生が腹を立てて、私も考えようとしていること、また、分かろうとして解明を試みている研究者たちが居たことを示そうとした訳です。
先生は、小生が「これ以上考えずとも既にファンデルワールス引力については十分に理解できている」かのように言ったと、以下で書かれていますが、そんなことを主張したいために、議論したのではありません。
むしろ、小生からすれば、途中で、S先生が取った態度から、鈴木清は分かっていないが、S先生やT先生やI先生はファンデルワールス力についてよく理解していると高慢な態度で私をバカにしたように思えました。それで腹を立てたわけです。
それなのに、途中から、私がS先生にファンデルワールス力について問うと、「ファンデルワールス力はよく分からない力である」というのが答えだというようなことを仰られたので、むしろ、S先生の方が、これからの検討をせずに「理由の分からない力だ」と言って諦めてしまっているように、私には思えました。
口で言った、言わなかったとの愚かな言い争いをするつもりは全くありません。
以下、ご指摘されたことについて御返事します。
(1)ですが、積分しても0にならないという小生の主張を、S先生は完全に否定されました。ロンドンの文献を読めば、0にならないことが分かると思います。ファンデルワールス力について本当に検討すべきだと思われるのでしたら、読んでおいて損はしないと思います。70年前の考え方も理解できないような知識で、それを越える理論を展開できるとは思えません。
(2)ですが、曖昧には記されている意味は分かりますが、「そんな正解はどうでも良いことである」とは決して思えません。正解が本当に正しいのか、また、正解以外の解釈があるのか、正解に問題が無いか、検討することで科学が進歩するのだと思います。
(3)については、「何でもかんでも分からない力をファンデルワールス力に押し付けることがずるい」という意見には全く同感です。途中で小生をバカにされているように感じて小生が腹を立てたので、議論が違う方向にいってしまったのでしょう。
(4)については先生の書かれていることは勘違いです。小生は、「分かっているから考えなくても良い」とは決して思っていません。科学者は「ファンデルワールス引力という理由の分からない力のせいにして、その理由を考えなかった」のではなく、考えようとして、理論を展開したりしていたということを伝えたかったまでです。そこで、小生は解釈の一例を示そうとしたのです。なのに、先生は「小生の考え方が間違いだ。」と否定されました。否定するということは、S先生が私の知らない解答を持っているのだと勘違いしたわけです。全てのファンデルワールス力(凝集力?)の原因が全て理解されてしまっているとは、小生は全く考えてはいませんでした。また、解明されていると言われていても、いや、誰が言おうとも、論理的に打破することができるのなら、その解釈は間違いかもしれません。真理なんて、そう簡単には(いや、絶対に)分からないと思っていますし、分からないから面白いのだと思っています。分かったと思ってしまった瞬間に、進歩もなくなるわけです。むしろ、「分かった」と思われている分野にこそ、間違いや誤解、そして探求すべき真実が隠されて残されているのではないでしょうか。
誤解の無いようにお願いします。
小生は、ファンデルワールス力について検討して論文を書く(科学的業績を上げる)よりも、今現在、研究室で行っている実証的検討によって論文を書く方が大事です。そちらの方にはるかに興味を持っております。小生がファンデルワールス力について検討するにはかなりの勉強が必要で、そのようなことは行うつもりはありません。
最後に、小生の勘違いにより、お気分を害しましたことを心よりお詫び申し上げます。ただ、先生の取られた態度が、小生にそのように勘違いさせたのだと認識しております。今後は、小生も誤解で関係を悪くしたくありませんので、先生と一緒にお酒を呑むのは遠慮させていただきます。小生は酒に酔うと、論理的な思考ができなくなり、また誤解もよくします。さらに、記憶を失うことも多々あります。
申し訳ございませんでした。
取り急ぎご返事かたがたお詫びまで
鈴木 清 拝
恨みを買うと刺殺される?
中央大学理工学部の教授が刺殺されたらしい。怨恨らしく、十数ヶ所も刺されたらしい。
私も、ブログとか掲示板で攻撃的なことをいっぱい書いているし、自分が忙しいときに勝手なお願いをする学生に高圧的に批判したりしていて、恨みを買っているかもしれない。かなわないなぁ。
ただ、おかしいと思ったら、我慢せずに、反論するし、腹が立ったら、それを相手に伝える。言われる方にも私が怒っていることが納得してもらえるように話をするつもりだ。
私も、ブログとか掲示板で攻撃的なことをいっぱい書いているし、自分が忙しいときに勝手なお願いをする学生に高圧的に批判したりしていて、恨みを買っているかもしれない。かなわないなぁ。
ただ、おかしいと思ったら、我慢せずに、反論するし、腹が立ったら、それを相手に伝える。言われる方にも私が怒っていることが納得してもらえるように話をするつもりだ。
2009年1月11日日曜日
理学部出身のS准教授
「理学部出身者は原理とか理解していて、工学部出身者よりもよく考えている」
というように聞こえる言動をするS准教授が居る。
S准教授が、
「化学者は何でも”よく分からないこと”に押し込めてしまう。Van der Waals力もそうだ。」
というようなことを言った。
Van der Waals力については、どこかの文献で、
原子核とその周囲の電子の位置が揺らいでいて、どんな分子にも瞬間的には双極子が生じており、二つの分子が存在すると、互いの双極子の間に、電磁気力が生じるために、二つの双極子の向きが互いに無関係でなくなり、互いのプラスとマイナスが近い位置になっている確率が高くなり、従って静電引力のために引力が生じる・・・
というようなこと、そして
それを数学的に(すべての分布確率を積分して)取り扱うと、二つの分子間の距離rに対して、rの-6乗に比例する引力や、rの-12乗に比例する引力が導出される・・・
というようなことを読んだことがあった。
それで、
「Van der Waals力については(ある程度)理由が分かっていますよ」
というようなことを言ったら、説明してみなさいというようなことを言われた。上記のようなことを説明すると、
「双極子の考えられる位置をすべて積分すると、その間に働く力は0になりますよ」
みたいなことをS准教授から言われた。
そこで、
「お互いの分子の双極子の向きが無関係なら積分したら、その間に働く力は0になるかもしれませんが、向きが無関係にはならない。互いのプラスとマイナスが近い位置になっている確率の方が高い。」
と言った。
すると、なぜ、確率が高くなるのかを聞かれた。
「なぜって、マイナスとプラスの間に静電引力が働くからですよ。引力が働けば、引き合って近くに来ますよね。」
と言った。しかし、S准教授は理解されない。この人はバカではなかろうかとさえ思ったが、
「静電引力さえも、その理由を示せということですか?」
と問うと、クーロン力が働くのは前提にしても良いとのこと。
それで、
「じゃぁ、なぜ、Van der Waals力が働くのか、(S准教授)先生が知っておられることを説明してください。」
と問うと、
「簡単には説明できないんですよ。材料開発工学専攻の中で分かっているのは()先生と()先生と、あと()先生も知っているかもしれないなぁ」
とごまかしながら、さも自分たちは理解しているんだと嬉しそうに私をバカにする。
「私の理解力と勉強が不足しているので、先生が説明しても私が理解できないのでしたら、そう言ってください。」
と言うと、
「絶対零度なら・・・」
とか説明を始められるが、結局要領を得ない。
さらに問い詰めると、
「結論として、Van der Waals力は”よく分からない”力なんですよ。」
と言われる。
「そんなの卑怯ですよ。」
と言っておいた。
職場に戻って調べると、
wikipedia: ファンデルワールス力
が見つかった。やはり、私がS准教授に説明したようなことが書いてある。
さらに
wikipedia: ロンドン分散力
には、ロンドン分散力についても記されていて、そのオリジナルの論文
F. London, "The general theory of molecular forces", Trans. Farady. Soc. Vol.33(1937), p.p. 8–26
も記されていた。このことをS准教授にメールで連絡しておいた。
どうも、S准教授は自分以外の人をバカにする傾向がある。
以前、ある分子が会合してかなりの数の分子が集まって微小なドメインを形成し、そのようなドメインが溶媒中に多数分散していると期待される系に関して、
他のT先生から、微小なドメインの大きさを測定できないかと聞かれ、
DLSによる測定を行った。
他にも、京大のS先生に相談して、SLSによる測定を薦められ、T先生にそれをお勧めした。
T先生はS准教授にも相談され、S准教授はそのようなドメインの大きさをSLSでは測定できないと提言されたらしい。
そこで、私がS准教授と相談した。
S准教授はなぜそのような大きさが測れるのか私に説明を求められた。
そこで、誘電率一定の分子が集まって領域を作っている場合には、その散乱強度はその領域の占める体積の二乗に比例する・・・から説明を始めた。
全部書くと長いので割愛するが、私の説明で、ドメインに含まれる分子の濃度が一定の場合、光の散乱強度の絶対値がドメインの大きさに依存することが示された。
しかし、S准教授は、私の説明の最初の部分から否定された。
1分子が示す双極子の散乱強度の式から、それの濃度が同じであれば、全体の散乱強度は一定になるというようなものだった。
S准教授は教科書に載っている誘電率の式を固辞されたが、どうやらその式の前提になっているものが間違っていると思えたので、「その式は、今検討している条件で正しいのですか?」と問うと、「教科書に載っている式を疑うのはおかしい。」と言い返され、議論は平行線になってしまった。
結局、若輩の私の言うことよりもS准教授の言うことの方がT先生には正しいように思えたようで、私が間違っているかのように思われてしまった。
残念でならない。
他のT先生が、「科学とは既存の知見に対するアンチテーゼを提案して検証することで知を切り拓くものだ」というようなことを言っておられた。
S准教授の下で働いていたら、科学なんかはできないだろう。
というように聞こえる言動をするS准教授が居る。
S准教授が、
「化学者は何でも”よく分からないこと”に押し込めてしまう。Van der Waals力もそうだ。」
というようなことを言った。
Van der Waals力については、どこかの文献で、
原子核とその周囲の電子の位置が揺らいでいて、どんな分子にも瞬間的には双極子が生じており、二つの分子が存在すると、互いの双極子の間に、電磁気力が生じるために、二つの双極子の向きが互いに無関係でなくなり、互いのプラスとマイナスが近い位置になっている確率が高くなり、従って静電引力のために引力が生じる・・・
というようなこと、そして
それを数学的に(すべての分布確率を積分して)取り扱うと、二つの分子間の距離rに対して、rの-6乗に比例する引力や、rの-12乗に比例する引力が導出される・・・
というようなことを読んだことがあった。
それで、
「Van der Waals力については(ある程度)理由が分かっていますよ」
というようなことを言ったら、説明してみなさいというようなことを言われた。上記のようなことを説明すると、
「双極子の考えられる位置をすべて積分すると、その間に働く力は0になりますよ」
みたいなことをS准教授から言われた。
そこで、
「お互いの分子の双極子の向きが無関係なら積分したら、その間に働く力は0になるかもしれませんが、向きが無関係にはならない。互いのプラスとマイナスが近い位置になっている確率の方が高い。」
と言った。
すると、なぜ、確率が高くなるのかを聞かれた。
「なぜって、マイナスとプラスの間に静電引力が働くからですよ。引力が働けば、引き合って近くに来ますよね。」
と言った。しかし、S准教授は理解されない。この人はバカではなかろうかとさえ思ったが、
「静電引力さえも、その理由を示せということですか?」
と問うと、クーロン力が働くのは前提にしても良いとのこと。
それで、
「じゃぁ、なぜ、Van der Waals力が働くのか、(S准教授)先生が知っておられることを説明してください。」
と問うと、
「簡単には説明できないんですよ。材料開発工学専攻の中で分かっているのは()先生と()先生と、あと()先生も知っているかもしれないなぁ」
とごまかしながら、さも自分たちは理解しているんだと嬉しそうに私をバカにする。
「私の理解力と勉強が不足しているので、先生が説明しても私が理解できないのでしたら、そう言ってください。」
と言うと、
「絶対零度なら・・・」
とか説明を始められるが、結局要領を得ない。
さらに問い詰めると、
「結論として、Van der Waals力は”よく分からない”力なんですよ。」
と言われる。
「そんなの卑怯ですよ。」
と言っておいた。
職場に戻って調べると、
wikipedia: ファンデルワールス力
が見つかった。やはり、私がS准教授に説明したようなことが書いてある。
さらに
wikipedia: ロンドン分散力
には、ロンドン分散力についても記されていて、そのオリジナルの論文
F. London, "The general theory of molecular forces", Trans. Farady. Soc. Vol.33(1937), p.p. 8–26
も記されていた。このことをS准教授にメールで連絡しておいた。
どうも、S准教授は自分以外の人をバカにする傾向がある。
以前、ある分子が会合してかなりの数の分子が集まって微小なドメインを形成し、そのようなドメインが溶媒中に多数分散していると期待される系に関して、
他のT先生から、微小なドメインの大きさを測定できないかと聞かれ、
DLSによる測定を行った。
他にも、京大のS先生に相談して、SLSによる測定を薦められ、T先生にそれをお勧めした。
T先生はS准教授にも相談され、S准教授はそのようなドメインの大きさをSLSでは測定できないと提言されたらしい。
そこで、私がS准教授と相談した。
S准教授はなぜそのような大きさが測れるのか私に説明を求められた。
そこで、誘電率一定の分子が集まって領域を作っている場合には、その散乱強度はその領域の占める体積の二乗に比例する・・・から説明を始めた。
全部書くと長いので割愛するが、私の説明で、ドメインに含まれる分子の濃度が一定の場合、光の散乱強度の絶対値がドメインの大きさに依存することが示された。
しかし、S准教授は、私の説明の最初の部分から否定された。
1分子が示す双極子の散乱強度の式から、それの濃度が同じであれば、全体の散乱強度は一定になるというようなものだった。
S准教授は教科書に載っている誘電率の式を固辞されたが、どうやらその式の前提になっているものが間違っていると思えたので、「その式は、今検討している条件で正しいのですか?」と問うと、「教科書に載っている式を疑うのはおかしい。」と言い返され、議論は平行線になってしまった。
結局、若輩の私の言うことよりもS准教授の言うことの方がT先生には正しいように思えたようで、私が間違っているかのように思われてしまった。
残念でならない。
他のT先生が、「科学とは既存の知見に対するアンチテーゼを提案して検証することで知を切り拓くものだ」というようなことを言っておられた。
S准教授の下で働いていたら、科学なんかはできないだろう。
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