色々な思考力があるだろうけど、その一つは、
論理的にものごとを洞察し、解決方法を見出すこと
だろう。
昨日、雑誌にある問題が掲載されていた。
「双子の兄弟と、その4歳下の妹の年齢の合計を二倍するとお父さんの年齢になる。10年後には、兄弟と妹の年齢の合計がお父さんの年齢と同じになる。現在の兄弟およびお父さんの年齢を求めよ。」
私は、現在の兄弟の年齢をxとして、2×(3x-4)+10=(3x-4+30)を頭の中で考え出して、x=8と導いた。これには結構時間がかかった。紙も使わなかったので。
すると、家内が、「あんた、(息子の名前)よりも時間がかかっているわよ。」と言った。
息子が、
「10年後には、お父さんは10歳年を取るけど、3人はそれぞれ10歳年を取って、合計では30年をとるから、20歳分だけ10年で追いつく。それの2倍がお父さんの年齢だから、お父さんは40歳。」
と言った。
私は、「どうせ、偶然答えになったのだろう」と思いながら、息子の述べた理由を追跡してみた。
すると、考え方は全く正しいことに気づいた。
脱帽だ。すごい。
中学生以上になれば、xのような分からない数を使って式を立てて、それを解くことで分からない数を求めるという方法を知っているので、上記の息子のような考え方を使おうとしないだろう。
でも、かえって、そのような方法を教わっていなかったから、何とか解こうと考えたところ、正解を得るための新しい方法が生み出されたのだ。
思考力ってすごい。