正義を探す少年
トリオンとベイルート
目的(訴えたいこと)
親や祖父母や先祖の間の殺し合いや戦い、争いのため、お互いに敵が自分の肉親を殺したという憎しみで、新しく命を授かった子供達が、戦争に借り出されたり、殺人のテクニックを教えられたり、自爆テロで自分の命もろとも敵を殺したりすることになる。殺された方はまた、敵を憎しみ、お互いに憎しみがつながっていくという憎しみの連鎖が生じる。家族を殺された人に、殺した人やそのグループを恨むなとは言えないが、どうも、憎しみを増長させる人々が多くいる傾向が感じられる。
たとえば、子供達に、敵のひどさを教えて、同じ人間では無いような風に教育されることがあるのではないだろうか。
具体的にはイスラエルとパレスチナや、資本主義国家とイスラム国家などである。北朝鮮の国営テレビ放送や教育にも同様なことが感じられる。
なんとか、同じ人間であることを理解し、お互いに停戦することに同意できる環境を整えてあげたいと思う。
誰でも、家族を殺されると悲しいと感じ、家族と楽しく過ごせると幸せと感じる、おなじ人間なのである。
=====
小説中での社会状況:
カル=キュローが戦闘に秀でた人間達を洗脳して味方につけ、また生き残った超能力者を味方につけ、次々と周りの近隣の国家を征服していく。
まだ征服されていない近隣諸国はカル=キュローの脅威に脅え、超能力者の残党狩りを始める。そんな中、人間とともに生きることを選択した超能力者たちは、自分達が超能力者であることを人間に隠しながら、人間社会の中で生きていた。
=====
本文
「また、超能力者による攻撃で負傷者が出た!すぐに手術してくれ!早くしないと死んでしまう!」
大声の中、病院に大怪我をした兵士が運び込まれた。看護婦のトリオンは血だらけの兵士が担架で運び込まれるのを心配そうに見守った。
手術は成功し、兵士ベイルートは一命をとりとめた。ベイルートの部屋に看病に来たトリオンはにこりと笑って、やさしくベイルートに声をかける。「良かったですね。すぐ元気になれますよ。」
ベイルートはにこりとするが、すぐに真剣な眼差しに戻って言った。「でも、自分が情けない。僕のミスで超能力者にやられてしまった。そのせいで、トムが死んでしまった。」
ベイルートはこみあげる涙をこらえながら言った。
「奴らをなんとかやっつけないと。」
トリオンは悲しそうな眼差しになる。「退院されたら、また戦場に行くんですか?」
ベイルートは胸をはって自信満々で言った。「もちろんです。僕の両親は超能力者に殺されたんです。だから、あいつら、超能力者を殺してやるんです。たとえ、僕が死のうとも。・・・僕は両親の仇をとるために、何年も訓練を受けてきたんです。超能力者から人間を守るために、両親の仇をとるために、戦うんです。」
トリオンはベイルートの包帯を替えながら、体をなでた。
暖かいトリオンの体温がベイルートに伝わる。
「でも、ベイルートさんがせっかく元気になっても、また怪我されたり、死んでしまわれたりすると、私はとても悲しいです。」
ベイルートはトリオンに触られて少し赤面する。
「トリオンさんに看病してもらうと、すごく治りが早いんですよ。これで、またすぐに戦うことができます。ありがとう。トリオンさん。」
包帯を巻き終えたトリオンが部屋を出ようとしたとき、ベイルートが声をかけた。
「そういえば、トリオンさんのご両親はどちらにお住まいなんですか?」
トリオンは少し返事にためらったが、押し出すように言った。
「私も両親を戦争で亡くしたんです。それで、戦争が嫌いなんです。」
トリオンの脳裏にあの忌まわしい思い出がかすかによぎった。
両親が幼いトリオンに言う。「良いかい、何があっても、怖いおじさん達が居る間は声を出してはいけないよ。怖いおじさん達に見つかったら、殺されてしまうからね。怖いおじさん達が居なくなったら、森を抜けて町に行きなさい。そして、今までどおり、普通の人として暮らすんだよ。いいかい、絶対に怖いおじさん達に見つからないようにするんだよ。」
・・・
隠れていたトリオンの耳に両親の最後の断末魔の声が聞こえる。
血相の変わったトリオンを見て、ベイルートは慌てて謝った。
「ご免なさい。嫌なことを聞いちゃって。」
「良いんです。だって、こちらの方はみんな私を家族みたいにすごく可愛がってくださいますし。」
にっこりとしたトリオンの顔を見て、トリオンが無理をして笑っているのだとベイルートはすぐに分かった。
次の日、かなり元気になったベイルートは部屋から外出の許可をもらい、トリオンに謝ろうと受付でトリオンの居場所を聞いた。すると、トリオンは教会に行っているらしい。ベイルートは教会でただ一途に目を閉じて祈っているトリオンを見つけた。近寄っていくが、トリオンは目をつぶっているので、ベイルートに気づかない。トリオンは何か祈っているようだ。
近づいてその声がベイルートに聞こえた。
「神様、どうか、ベイルートさんがいつまでも死なずに居られますように。」
ベイルートははっとした。この人は私のことを心から心配してくれている。
ベイルートは後ろから近づき、トリオンの肩の両側から手を回し、トリオンの目隠しをした。「だぁれだ?」
驚き、振り返ろうとしたトリオンだが、ベイルートが目隠しをする。
トリオンが言う。
「ベイルートさん?」
トリオンは目隠しをはずして、「あったりぃー」となるべく陽気に微笑んだ。
「僕は簡単に死んだりなんかしないよ。超能力者をどんどんやっつけて敵を討ってやるんだ。」
トリオンはベイルートに抱きついた。
「私、トリオンさんを戦場に行かせたくない!トリオンさんは治ったら戦場に行くんだから、治らない方が良い!私がトリオンさんを怪我させて、いつまでも治らないようにしてやるんだから!」
ベイルートは胸にうずくまるトリオンの顔を上げさせた。見つめあうベイルートとトリオン。
「ベイルート・・・」「トリオン・・・」
二人は抱きしめ合い、口付けを交わした。
次の日、トリオンがベイルートの病室に行くと、ベイルートは居なかった。婦長さんに聞くと、「治ったから」と言って、治ってもいないのに、強引に退院したらしい。トリオンはベイルートの所属する超能力者抹殺部隊の建物にやってきた。そこで、トリオンがすでに戦場に向かったことを聞き出したトリオンは、走って戦場にやってきた。超能力者のミサイル攻撃が辺りに飛来し、反撃する超能力者抹殺部隊の砲撃が遥かかなたに乱射され、家屋は破壊され、地面は吹き飛び、地獄のような状況だ。天性の勘でトリオンはベイルートを見つけた。ベイルートは、大人の超能力者を射殺したところだった。その子供を射殺しようと銃口を向けるベイルート。
トリオンの頭の中に幼いころ両親が殺されたときの思い出が鮮明に思い出された。
たまらず、トリオンは絶叫した。「やめて!!!!ベイルート!!!」
びっくりしたベイルートが射撃するのが遅れた瞬間、子供は物体破壊能力でベイルートの左腕を吹き飛ばした。右腕でベイルートは子供を射ちぬいた。子供は吹っ飛ばされて、地面に横たわった。
倒れるベイルート。途中で折れた腕から大量に血が噴出し、ベイルートは瀕死の状態だ。トリオンはベイルートに抱きつき、顔を上げさせた。
ベイルートは息も絶え絶えの状態でかすかに言った。「なんで、きみが・・・こんなところに・・・。」
トリオンは泣き叫ぶ。「ベイルート、死んじゃイヤ!」
ベイルートは言った。「ありがとう、僕を心配してくれて。父さんも母さんもいず、誰もやさしい言葉はかけてくれなかったけれど、君は僕にやさしい言葉をかけてくれた。ありがとう。敵もとったし、僕は満足だ。」
ベイルートは失神した。そのとたん、トリオンの目つきが変わった。「ベイルート、死なないで!」トリオンの髪の毛が逆立ち、青い光を発し始める。トリオンが手をベイルートの血の噴出す肩に当てると、手から青い稲妻のようなものがばちばちとベイルートの肩を覆い始めた。すると、なんと、肩から肉隗が盛り上がり、伸び始めた。そしてどんどんと伸びて先の方で5本に分かれ、元の左腕が復元された。血も止まり、ベイルートの顔色も良くなり始めた。
とっさに、トリオンは子供に駆け寄った。また手をかざして青いいかづちを発し、子供の体を包ませると、子供は元気になり、立ち上がった。トリオンは叫んだ。「逃げて!あっちに逃げるのよ!」子供はうなづいて、走り去った。
振り返ったトリオンが見たのは呆然と立ち尽くしているベイルートだった。
「トリオン・・・君は・・・・ちょ・・う・・・のう・・・りょく・・・」
途端に後ろから何人かの超能力者抹殺部隊が駆けつけた。その中の隊長らしき人物が声をかけた。
「これは珍しい。回復能力を持つ超能力者だとは。こいつは良い人質を見つけた。」
隊長はいやらしく笑う。「ひっ捕らえろ!」
途端に無数の男達が逃げようとするトリオンを捕まえ、手を縛り、足を縛って、車の中に連れ込んだ。
トリオンから超能力者の情報を聞き出そうと、顔見知りのベイルートが充てられた。
ベイルート「君は、スパイだったのか?」
トリオン「違う。トリオン、信じて!」
隊長はどなりつける。「嘘を言うな!人々の中に入って、超能力者に我々の情報を流していたのだろう!言え!お前が情報を渡していた超能力者とはどこで、どのように会っていた?!」
ベイルートがいくら聞き出そうとしても、トリオンはただ、「私はスパイじゃない。人と仲良く暮らしたかっただけ。信じて、トリオン!」と繰り返すだけだった。
業を煮やした隊長はトリオンを拷問するが、トリオンは同じことを繰り返すだけだった。
何も情報が得られないことが分かった隊長はトリオンを公開処刑することにした。そうすれば、超能力者も助けに来るかと思ったのだ。また、見せしめの意味もある。
人々の前で、トリオンは十字架にくくりつけられていた。隊長は人々に言う。
「超能力者に我々の情報を流していた女スパイを見つけ出した。こいつも超能力者だ!」
人々は口々に「殺せ!」と叫ぶ。
教会の神父と病院の同僚はどうしようもないという面持ちで残念そうに見ていた。「トリオンがスパイだったなんて、信じられない。」
トリオンは最後の力を振り絞って、叫ぶ。
「私はみなさんと一緒に幸せに生きたかっただけ。
決してみなさんを陥れようなんて思っていない。」
それでも、群集は口々に「殺せ」と叫び、石をトリオンに投げつける。
隊長は満足そうに微笑む。
人だかりができているのに気づいたホルムズが人を掻き分けて覗くと、トリオンが最後の力を振り絞って近くに居たベイルートに叫んでいた。
「ベイルート、お願い。あなただけには信じて欲しい!」
ベイルートは下を向いた。
隊長が言う。「それでは処刑を始める。射撃用意!」
銃口がトリオンに向けられる。
ホルムズが事態の異常さに気づいて、キールズに言う。
「何が始まるんだ?」
「あの超能力者が殺されてしまうんだ。」
「え?なんで?」
「しらねぇよ。殺したいからだろ。」
「あいつ何か悪いことしたのか?」
「しらねぇよ。」
ベイルートがトリオンに向かって走り出した。
「トリオン!」
「射撃!」
隊長が言うと、ベイルートがトリオンの前に立ち塞がった。ざわつく人々。
無数の銃弾がベイルートの体を揺らした。
トリオンが絶叫する。「ベイルートーーー!!!!!」
弾き飛ばされたベイルートがトリオンにもたれかかり、手にもっていたナイフでベイルートを縛っていた縄を断ち切った。崩れるベイルートをトリオンが抱きしめる。髪の毛が逆立ちし、青い光が手から発せられる。人々はその神々しい様子を見て、おののきはじめる。
隊長が言う「みたか、あれが超能力だ!恐ろしい超能力者だ!射殺しろ!」
人々がさらに口々に言う。「殺せ!殺せ!」
ホルムズが言う。「キールズ!あれ、何やってんだ?」
キールズ「どうやら、回復系の超能力だな。傷ついた兵士を治しているんだよ。」
ホルムズ「じゃあ、良いことじゃないか!なんで、みんな殺そうとしているんだ?
良い奴なのに!」
キールズ「馬鹿なんだよ。こいつら全部。馬鹿に関わると怪我するぜ。あほらしい。行くぞ。」
ホルムズはキールズの手を振り解き、決心したような純粋な目をして言う「良い奴なら、おら、助ける。」
一瞬困った顔をするキールズだが、ため息をつきながら、少し嬉しそうだ。
「しゃあねぇな。お前もあほなら、俺もアホ。踊る阿呆に見る阿呆。同じアホなら・・・」
隊長が言う。「射撃!」
いっせいに放たれた銃弾がトリオンに届く前に、飛び出したホルムズがすべて手づかみにする。
何が起こったのかわからずに、ざわつく人々。
トリオンが倒れていないのに気づいた隊長は声を枯らして大声で叫ぶ。「射撃だ!何をしている!」
銃弾の雨嵐がトリオンに向かって放たれる。立ち込める弾幕が徐々に晴れていくと、真ん中にホルムズが立ち止まっている。腕を上にあげて手を開くと、中からおびただしい数の玉がいっせいに流れ落ちた。
ホルムズが口をにっと開くと、上と下の歯の間にひとつの弾丸が挟まっている。ホルムズは口を開けて大声で言った。
「みんな!こいつ、怪我人を治しているんだぜ!なんでそれなのに、殺そうとするの?」
人々は理解した。ホルムズがすべての銃撃された弾を受け止めていることを。
驚愕して、人々は逃げ出し始めた。
隊長は怒号する。「何をぼーっと見ている!弾を受け止めるとは、こいつも超能力者だ!
射殺しろ!」
キールズが大声で叫ぶ。「ばか者!そんなもの撃ったって、弾の無駄だ!全部受け止めるだけだぞ!
なんなら、全部お前らに帰してやろうか?脳みその中に打ち返してやろうか?
死んでもいい奴は撃ってみな!」
銃口を向けていた兵士はあせり始めた。
キールズ「あんたら、ちっとは頭もいいんだから、分かるだろ?
撃たれた弾を受け止められるんだぜ。こいつはよぉ。・・・
そんな奴が思いっきりおたくらの頭に向けて弾をお返ししたら、あんたらの頭はどうなると思う?・・・」
兵士達は脅え、顔を見合わせ始めた。
キールズはとどめをさすようにいった。
「まるで豆腐みたいに吹っ飛ぶぞ!!!」
兵士達は青ざめて逃げ始めた。
隊長は怒号する「逃げるな!戻れ!貴様ら、それでも軍人か!超能力者抹殺部隊か!」
しかし、超能力者抹殺舞台の連中はほとんど逃げてしまった。
トリオンは全力を込めてベイルートを直そうとする。「ベイルート、死んじゃ嫌だ!嫌だ!」
ベイルートは力なく言う。
「ト・・・リオン・・・君の両親も殺されたんだね。
人間にか・・・?
ははは、僕と同じだ・・・。僕は何てバカだったんだろう。今、分かったんだ。もう君が超能力者でも人間でも、スパイでも、スパイじゃなくても、良い。
僕のことを心から心配してくれた人だというだけで良いんだ・・・。」
ベイルートの怪我はひどく、いくらトリオンが力を振り絞っても、直らない。
「嫌だ!ベイルート、死んじゃ嫌だあぁぁ!」
ベイルートは言った。
「トリオン、君を愛している。
さっきは信じてやらなくて、ごめん・・・
どうして、僕は人間に、君は超能力者に生まれてしまったんだろう。」
ベイルートが息絶える。
トリオンが泣き叫ぶ。
ホルムズとキールズが立ち尽くす。さすがのキールズでも何も慰めの言葉も言えないようだ。
・・・
ホルムズたちはベイルートを埋葬していた。そのとき、超能力者抹殺部隊の追っ手がトリオンに銃口を向けた。
「死ね!化け物!」
そう言うが早いか、ホルムズがその男をぶん殴った。男はふっとんで壁に激突して失神した。
トリオンは失神した男に近づいた。
「ひどい怪我。死んでしまう。」
トリオンの髪の毛が逆立ち、青い雷が失神した男の怪我を治し始める。
ホルムズがびっくりする。
「なんでそんな奴を治すの?悪い奴なんだぜ!」
トリオンがにっこりと微笑む。
「神様が、この世には悪い人間なんて居ないと教えてくださったんです。」
ホルムズは驚いて言う。
「かみさま?そいつって偉い奴なのか?」
キールズが言う。
「偉いという人間も居るな。」
ホルムズ
「そんなすごい奴なら、会ってみたい。お話を聞いてみたいんだ。」
=====
このあたり以降は以前書いた。内容は以下に。
正義を探す少年
あ、前に書いたものとかなり矛盾があります。どっちかを修正しないと。
2009年1月2日金曜日
葉の生えるクリスマスツリー
を息子の友達のご家族からいただいた。後で調べて分かったのだが、
http://store.shopping.yahoo.co.jp/genkibikan/magic-tree.html
に情報が書かれている。
何かの塩の水溶液が毛細管現象で幹の形の紙を水上がり、比表面積の多い枝の部分で溶媒が蒸発して結晶化し、さらに生成した結晶に溶液が吸い込まれてどんどん析出する・・・ということまでは調べなくても予想できたのであるが、それ以上詳しいことは予想はできなかった。
特に、説明書きに皮膚についたりしたときの注意が記されていたので、危険な物質ではないかと心配になり、Googleで調べて上記のHPを見つけた。酢酸ナトリウムなら安全だとは思ったが、念の為、さらに酢酸ナトリウムについて調べると、
http://www.hyogo-c.ed.jp/~amaoda-hs/srk/17nendokenkyu/sodiumacetate.pdf
のように過飽和現象を起こしやすいということと、それに関する実験結果を見つけた。上記の報告書はおそらく高校生か中学生(もしかしたら小学生?)が書いたもののようで、日本語はともかく、内容は素晴らしい。こういうのを創成教育でできれば良いと思った。
しかも融解熱が大きいらしく、何回も繰り返し使えるエコな懐炉としても使われているようだ。
http://shira.futene.net/
ちなみに、食品添加剤(保存料)として食品に加えられるほどなので、毒性は無いだろうが、一応MSDSは
http://www.patine-jp.com/cryo/naac/msds.html
http://store.shopping.yahoo.co.jp/genkibikan/magic-tree.html
に情報が書かれている。
何かの塩の水溶液が毛細管現象で幹の形の紙を水上がり、比表面積の多い枝の部分で溶媒が蒸発して結晶化し、さらに生成した結晶に溶液が吸い込まれてどんどん析出する・・・ということまでは調べなくても予想できたのであるが、それ以上詳しいことは予想はできなかった。
特に、説明書きに皮膚についたりしたときの注意が記されていたので、危険な物質ではないかと心配になり、Googleで調べて上記のHPを見つけた。酢酸ナトリウムなら安全だとは思ったが、念の為、さらに酢酸ナトリウムについて調べると、
http://www.hyogo-c.ed.jp/~amaoda-hs/srk/17nendokenkyu/sodiumacetate.pdf
のように過飽和現象を起こしやすいということと、それに関する実験結果を見つけた。上記の報告書はおそらく高校生か中学生(もしかしたら小学生?)が書いたもののようで、日本語はともかく、内容は素晴らしい。こういうのを創成教育でできれば良いと思った。
しかも融解熱が大きいらしく、何回も繰り返し使えるエコな懐炉としても使われているようだ。
http://shira.futene.net/
ちなみに、食品添加剤(保存料)として食品に加えられるほどなので、毒性は無いだろうが、一応MSDSは
http://www.patine-jp.com/cryo/naac/msds.html
2008年12月28日日曜日
Dracon's Law: 空から降ってきた美女
今日はクリスマス。
半鳥人ドラムは、ご自慢の楽器を奏でながら、教会で祈っていた。
「おれっちに素敵な彼女ができますように!」
ホルムズが苦笑する。
「ドラム、教会では歌うなって、神父さんに怒られただろ!」
すぐ、横でキールズが笑って
「お前みたいなドスケベ浮気性男についてこれるような女を探すのは、神様も骨がおれるだろうよ。」
とからかう。
ドラムがにやけながら、怒る。
「うっせぇ、てめえみたいな捻くれものに言われたくなんかねぇよ!」
・・・
ドラムが風呂に入っていて、窓から星空を見上げていると、えらく光る星を見つけた。
「なんだ、あんなところに星なんかあったっけ?・・・」
その星はぐんぐんと大きくなってくる。
「なんだ、あの星!」
星はどんどん大きくなり、そして明るく輝き出した。ついには照らされて、まるで月夜のように明るくなってきた。
「え、え?」
ドラムはさすがに慌て出した。
こっちにまるで降ってきているかのようだ。
というか、降ってきている、間違いなく!
逃げようとするのも間に合わず、その明るい輝く物体は、壁をぶちやぶり、ドラムの入っていた風呂桶に突っ込んだ。
水は飛び散り、風呂桶は真っ二つにさけてしまった。
気絶したドラムが起き上がって、おそるおそる、突っ込んできた物体を見ると、それは、美しい女性だった。しかも、水着のようなものを着ているだけで、肌も顕わ・・・そして、肌が光っている。
驚いたキールズとホルムズがやってきた。
ドラムは驚きに目を見張り、歓喜に震える声をあげた。
「神様!有難う!本当に俺に彼女をくださるなんて!」
キールズが「ちょっとまて、ドラム!」というやいなや、
ドラムは
「ハニー!待っていたよ!」
と飛びついた。
ホルムズが止めに入る前に、その女性の強烈な膝げりがドラムの顎にヒットした。
ガツン!
「何すんじゃぁ!このエロオヤジ!」
転げ回って、すさまじい勢いで壁に激突するドラム。
ホルムズ「へ・・・?」
キールズ「つ、強ぇ・・・」
ホルムズ「あなた、だれ?」
仁王立ちになった女性が言う。
「私は・・・」
そこで、女性の悠然とした態度が一変した。「え・・・私は・・・・」
女性はなんとか声を振り絞った。「だれなんだろう。」
ずっこけるホルムズとキールズ。
キールズ「なかなかやるじゃねぇか。俺をずっこけさせるとは」
ホルムズ「何がだ。」
ドラムが不死鳥のように蘇って、はばたき、女性に飛びつく。「ハニーだ!俺の!」
女性はもういちど膝げりを食らわそうとするが、ドラムは予測して、膝をかわして、まんまと抱きついた。キスをしようとするドラムの顔を両手でおしのけようとするが、ドラムは足で女性の体に絡み付いて離れない。
「やめろよ、この変態!」
ホルムズ「というか、この状況でよく、飛びつけるな。さすが、ドラム。」
ホルムズがドラムを女性から引き離す。
キールズが聞く。「それで、どちらさまなの?なんで、いきなり、風呂場をぶっ壊してくれたわけ?」
女性は言う。
「覚えていない。何があったのか。私が誰なのか。」
ホルムズが何かに気づいた。
「おい、待てよ」
女性の服に文字が書いてある。
キールズが見て、顔色を変える。「LiLitua・・・こりゃあ、ちょっとわけありそうだな。」
ホルムズ「なんだ?リリザって?」
キールズ「いや、他人の空似だろうが、嫌な感じがするなぁ。気にするな。関係ないだろうからよ」
ホルムズ「それで、どうするの?」
リリザ「どうしたら良いのか・・・そうねぇ。私の名前を知っている人を探して、思い出す。」
ホルムズ「今日は遅いんだから、泊まっていきなよ。ちょうど、飯前だったからさ。食べてきゃいいさ。」
リリザ「え、良いの?助かる!」
ドラム「そりゃ!良いさ!だって、君は僕の彼女なんだから!」
また抱きつこうとするドラムをホルムズが抑える。
キールズがこっそり考え込む。「やっかいなことにならなきゃ良いが。」
半鳥人ドラムは、ご自慢の楽器を奏でながら、教会で祈っていた。
「おれっちに素敵な彼女ができますように!」
ホルムズが苦笑する。
「ドラム、教会では歌うなって、神父さんに怒られただろ!」
すぐ、横でキールズが笑って
「お前みたいなドスケベ浮気性男についてこれるような女を探すのは、神様も骨がおれるだろうよ。」
とからかう。
ドラムがにやけながら、怒る。
「うっせぇ、てめえみたいな捻くれものに言われたくなんかねぇよ!」
・・・
ドラムが風呂に入っていて、窓から星空を見上げていると、えらく光る星を見つけた。
「なんだ、あんなところに星なんかあったっけ?・・・」
その星はぐんぐんと大きくなってくる。
「なんだ、あの星!」
星はどんどん大きくなり、そして明るく輝き出した。ついには照らされて、まるで月夜のように明るくなってきた。
「え、え?」
ドラムはさすがに慌て出した。
こっちにまるで降ってきているかのようだ。
というか、降ってきている、間違いなく!
逃げようとするのも間に合わず、その明るい輝く物体は、壁をぶちやぶり、ドラムの入っていた風呂桶に突っ込んだ。
水は飛び散り、風呂桶は真っ二つにさけてしまった。
気絶したドラムが起き上がって、おそるおそる、突っ込んできた物体を見ると、それは、美しい女性だった。しかも、水着のようなものを着ているだけで、肌も顕わ・・・そして、肌が光っている。
驚いたキールズとホルムズがやってきた。
ドラムは驚きに目を見張り、歓喜に震える声をあげた。
「神様!有難う!本当に俺に彼女をくださるなんて!」
キールズが「ちょっとまて、ドラム!」というやいなや、
ドラムは
「ハニー!待っていたよ!」
と飛びついた。
ホルムズが止めに入る前に、その女性の強烈な膝げりがドラムの顎にヒットした。
ガツン!
「何すんじゃぁ!このエロオヤジ!」
転げ回って、すさまじい勢いで壁に激突するドラム。
ホルムズ「へ・・・?」
キールズ「つ、強ぇ・・・」
ホルムズ「あなた、だれ?」
仁王立ちになった女性が言う。
「私は・・・」
そこで、女性の悠然とした態度が一変した。「え・・・私は・・・・」
女性はなんとか声を振り絞った。「だれなんだろう。」
ずっこけるホルムズとキールズ。
キールズ「なかなかやるじゃねぇか。俺をずっこけさせるとは」
ホルムズ「何がだ。」
ドラムが不死鳥のように蘇って、はばたき、女性に飛びつく。「ハニーだ!俺の!」
女性はもういちど膝げりを食らわそうとするが、ドラムは予測して、膝をかわして、まんまと抱きついた。キスをしようとするドラムの顔を両手でおしのけようとするが、ドラムは足で女性の体に絡み付いて離れない。
「やめろよ、この変態!」
ホルムズ「というか、この状況でよく、飛びつけるな。さすが、ドラム。」
ホルムズがドラムを女性から引き離す。
キールズが聞く。「それで、どちらさまなの?なんで、いきなり、風呂場をぶっ壊してくれたわけ?」
女性は言う。
「覚えていない。何があったのか。私が誰なのか。」
ホルムズが何かに気づいた。
「おい、待てよ」
女性の服に文字が書いてある。
キールズが見て、顔色を変える。「LiLitua・・・こりゃあ、ちょっとわけありそうだな。」
ホルムズ「なんだ?リリザって?」
キールズ「いや、他人の空似だろうが、嫌な感じがするなぁ。気にするな。関係ないだろうからよ」
ホルムズ「それで、どうするの?」
リリザ「どうしたら良いのか・・・そうねぇ。私の名前を知っている人を探して、思い出す。」
ホルムズ「今日は遅いんだから、泊まっていきなよ。ちょうど、飯前だったからさ。食べてきゃいいさ。」
リリザ「え、良いの?助かる!」
ドラム「そりゃ!良いさ!だって、君は僕の彼女なんだから!」
また抱きつこうとするドラムをホルムズが抑える。
キールズがこっそり考え込む。「やっかいなことにならなきゃ良いが。」
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