2013年10月23日水曜日

思考する─だまされるな!

息子が解いていた問題集の採点を家内に頼まれた。
「eduコミュニケーションMOOK プリ具 面積プリント」朝倉仁著、小学館発行、2010年3月23日初版第一刷発行
http://prigu.jp/archive/009/index.html
だ。

なかなか頭の体操になって面白い。

その中で、一つの問題が解けなかった。
32頁の6番だ。
解けない。悔しくて、必死に考えたが解けない。
悔しいが、答えを見てみた。一見、なるほどと思えるような答えだが、どうも腑に落ちない。

それで、よくよく考えてみると、どうも、答えが間違っている。
変数を使って一般化して解いてみたり、さらに、実際に同じような形を紙で作ってみて、
答えとして書かれている考え方が間違っていることが証明できた。

さぁ、著者か、発行所に連絡してみよう。

図書券くらい、もらえるかな?

まぁ、3年前の出版だから、既に他の人も見つけている可能性が高いけど。

<以下は11月2日に追記>

結局、3年間、誰も間違いに気づいていなかったようだ。
詳細はコメントに記したが、小学館の人に指摘したら、二度も、間違った答えが正しいという返事が来た。私の方が間違っているかのような指摘だった。
三度目でやっと私の指摘が正しく、上記の小学館の答えが間違っていることを認められた。

自力で考える力を持ち、自分で考えてみる、そんな人でなければ、騙されるだろう。

4 件のコメント:

鈴木清 さんのコメント...

私が小学館に送ったメールの内容は以下のとおり。

=====
小学館御中

前略、ご免ください。
御社発行の
『eduコミュニケーションMOOK プリ具 面積プリント』
2010年3月23日初版第一刷発行
著者 朝倉仁
発行者 黒笹慈幾
に間違いがあると思われます。
32頁の練習問題1の6について、
92頁に答えとして
(8−3)×(15−2)=65

65cm^2
と書かれていますが、それは誤りで、
正しい答えは、上記の65cm^2よりも小さいはずです。
既に、第一刷以降では訂正されているのでしょうか?
訂正されていないのでしたら、至急訂正された方が良いかと存じます。

取り急ぎご連絡かたがたお伺いまで

鈴木 清        拝
=====

以上が私が小学館に送ったメールの内容。

小学館の担当者から返事が来た。内容は以下のとおり。

◆◆◆
鈴木 清  様

小学館カスタマーサポート担当の大口と申します。
いつもご愛読ありがとうございます。
また、こちらからの返信が遅くなり申し訳ございません。

お問い合わせの件について、
担当部署へ確認を取りましたところ、
下記の回答をお預かりいたしました。

=======================
お問い合わせありがとうございました。
ご指摘の件ですが、添付ファイルに
この問題の考え方をまとめましたので、
ご参照くださいませ。

今後ともお気づきの点がございましたら、
遠慮なくお問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
=======================

以上でございます。
添付資料として、ファイルをお付けいたしましたので、
ご確認いただきまして、ご参考となりましたら
幸いでございます。

この度は、お問い合わせいただき
誠にありがとうございました。
今後とも、弊社刊行商品をよろしくお願いいたします。

*******************************
    小学館カスタマーサポート担当
E-mail : info@shogakukan.co.jp
TEL : 03-5281-1607
FAX : 03-5281-1650
営業時間:平日9時30分~17時30分
     (12時~13時除く)
*******************************
◆◆◆

以上が小学館からの返事の内容だ。

残念ながら、小学館のこの担当者は、数学が分かっていないようだ。

こんな人が数学の問題集なんか、作っていても良いのか?

鈴木清 さんのコメント...

で、さらに次のようなメールを送ってみた。

===
小学館カスタマーサポート担当
大口様

本メール末尾のメールをお送りしました鈴木清です。
以下のご連絡を拝受いたしました。
ご連絡くださり、有難うございました。

添付ファイルにも明確に記されていますように、
中の抜き取られる部分の辺のどちらも
外側の辺と平行ではない場合には、
総面積を求めたい4つの部分を組み合わせた場合に
必ず、4つの部分の中央に、隙間ができて、
そちらが正しいとされている答えよりも
総面積(求めるべき面積)が小さくなります。
中の抜き取られる部分の辺のどちらかが
外側の辺と平行になっていれば、
そちらが正しいとされている考え方が成り立ちます。

末尾の小生からのメールは文字化けしています。
正しくは、

===
(8−3)×(15−2)-65

65cm^2
と書かれていますが、それは誤りで、
正しい答えは、上記の65cm^2よりも小さいはずです。
===

だったのです。

小生の指摘が正しく、
そちらのご指摘が間違っていることを
認識していただけますでしょうか?

つまり、
御社発行の
『eduコミュニケーションMOOK プリ具 面積プリント』
2010年3月23日初版第一刷発行
著者 朝倉仁
発行者 黒笹慈幾

92頁の答え:
「(8−3)×(15−2)-65

65cm^2」
が間違っている
ということをご認識いただけますでしょうか?

小学館にお務めの方が、
上記のような間違いにお気づきにならないとは、
問題かと存じます。

===

以上が、送ったメールの内容。
さて、今度はまともな返事が来るだろうか。
もしも来なかったら、小学館の編集局には、数学の問題集を作る資格は無い。

鈴木清 さんのコメント...

返事が来た。やはり、私が間違っているとのことだ。内容は以下。

=====

小学館カスタマーサポート担当の大口でございます。
ご連絡いただきありがとうございます。
また、こちらからの返信が遅くなり申し訳ございません。

お問い合わせの件について、
再度、担当部署へ確認を取りましたところ、
下記の回答をお預かりいたしました。

=======================
鈴木様

ご質問いただいた件につきまして、再度お答えいたします。

前回はこちらの説明不足な点がございましたので、
より詳細な解答を作成いたしました。
添付ファイルで同送いたしましたので、
ご覧くださいませ。

よろしくお願いいたします。
=======================

以上でございます。
添付資料として、ファイルをお付けいたしましたので、
ご確認いただきまして、ご参考となりましたら
幸いでございます。

この度は、お問い合わせいただき
誠にありがとうございました。
今後とも、弊社刊行商品をよろしくお願いいたします。

*******************************
    小学館カスタマーサポート担当
E-mail : info@shogakukan.co.jp
TEL : 03-5281-1607
FAX : 03-5281-1650
営業時間:平日9時30分~17時30分
     (12時~13時除く)
*******************************
=====
以上が小学館から送られてきた内容。
添付ファイルには、長方形から抜き取る部分の2つの平行四辺形の面積を変更せずに長方形に変形できることと、それら二つの平行四辺形が重なっている部分の面積が、変形後の長方形の重なっている部分の面積と同じだから、抜き取られた後の4つの部分の面積の和が
(8−3)×(15−2)=65

65cm^2
となると書かれていた。

まぁ、がっかりだ。小学館の担当部署の方は、こんな間違いをおかすのか。

で、以下のように返事した。

=====
小学館カスタマーサポート担当
大口様

本メール末尾のメールをお送りしました鈴木清です。
以下のご連絡を拝受いたしました。
ご連絡くださり、有難うございました。
送ってくださった添付ファイルも拝読致しました。

送ってくださった添付ファイルには間違いがあります。
元の問題の図形の中で水平方向で2cm幅の部分と
縦方向で3cm幅の部分が重なっている部分(平行四辺形)の面積は、
添付ファイルの右下の「まる3」での
水平方向で2cm幅の部分と縦方向で3cm幅の部分が重なっている部分
(長方形)の面積(6平方cm)よりも小さいのです。
ですから、最初に小生が指摘しましたように、
御社発行の
『eduコミュニケーションMOOK プリ具 面積プリント』
2010年3月23日初版第一刷発行
著者 朝倉仁
発行者 黒笹慈幾
に間違いがあると思われます。
32頁の練習問題1の6について、
92頁に答えとして
(8-3)×(15-2)=65

65cm^2
と書かれていますが、それは誤りで、
正しい答えは、上記の65cm^2よりも小さいはずです。
既に、第一刷以降では訂正されているのでしょうか?
訂正されていないのでしたら、至急訂正された方が良いかと存じます。
これ以上、間違いの書かれた書籍を世に公表されていると、
この書籍を読む人に間違った考え方を広めるか、
もしくは、御社の評判を落としてしまいます。

失礼な表現で恐縮ですが、
回答なさっている担当部署の方は算数を正しくは理解されていないように、
小生には思えます。
算数が分かっておられる方(たとえば、この書籍の内容に責任を
持っておられると思われる、著者の朝倉仁先生)に
ご連絡いただけないでしょうか?

取り急ぎご返事かたがたお願いまで

鈴木 清        拝
=====
以上が送ったメールの内容。

鈴木清 さんのコメント...

ついに間違いを認められたようだ。
以下のように返事が来た。

=====

小学館カスタマーサポート担当の会田と申します。
度々ご丁寧にお問い合わせいただきまして
誠にありがとうございます。
また、こちらからのご返信が遅くなり大変失礼いたしました。

前回担当の大口が不在のため、
代わりましてご案内差し上げます。

お問い合わせいただいております件について、
鈴木様よりお寄せいただきましたご指摘の旨を
こちらより担当部署へ申し伝えましたところ、
「お問い合わせの件、
実はご指摘いただいた鈴木様が正しかったようです。
著者の朝倉先生からお詫びとお礼をお伝えくださいとのことでした。」
とのお詫びとともに、「本も重版時に訂正いたします。」との
ご回答をお預かりいたしました。

著者・編集者などが目を通していたにもかかわらず、
ミスがそのまま通ってしまったものと思われますが、
お見苦しい形を残してしまって、反省いたしております。

鈴木様をはじめ、読者の皆様方には
ご迷惑をおかけいたしました事を
心よりお詫び申し上げますとともに、
上記の回答内容にて何卒ご了承いただけますよう、
重ねてお願いいたします。

この度は、ご指摘いただきまして、
誠にありがとうございました。
今後とも、弊社出版物をよろしくお願い申し上げます。

*******************************
    小学館カスタマーサポート担当
E-mail : info@shogakukan.co.jp
TEL : 03-5281-1607
FAX : 03-5281-1650
営業時間:平日9時30分~17時30分
     (12時~13時除く)
*******************************
=====
以上が返事の内容だった。

そこで、以下のように返事しておいた。

=====
本メール末尾のメールをお送りしました鈴木清です。
以下のご連絡を拝受いたしました。
ご連絡くださり、有難うございました。
重版時に訂正されるとのこと、嬉しく存じます。
=====
以上が私からの返事の内容。