2014年2月1日土曜日

ゆげの定義(辞書でも間違い)

息子の理科のテストで、
ゆげが気体か液体かという問題があり、息子は気体と答えていたのだが、答えには液体と書いてあったようで、私に質問してきた。
よく問題を読むと、問題には、ビーカーの中の水をバーナーで加熱している様子が書かれており、水の少し上は透明で、その上が白く曇っているように書かれていて、透明な部分が何なのかが問われていた。息子は、水の少し上の透明な部分を水蒸気と答えて正解していた。問題ではさらに、その上の白く曇った部分を「ゆげ」と記して、湯気は固体、液体、気体のどれかと問われていた。

「ゆげ」の定義が問題だが、問題では、水のかなり上の白く曇った部分を指しているので、そこは水蒸気と、水滴と空気の混ざった部分となり、偏屈な私なら、「気体と液体」と答えて×をされていただろう。

「ゆげ」が水滴とか水蒸気とか空気とかを含んだ部分を指すのか、それとも、凝縮した水滴を指すのかが分からなかったので、息子と辞書でひいてみた。

岩波国語辞典第4版には、以下のように記されていた。

<引用>
ゆげ【湯気】湯などの表面から立ちのぼる水蒸気
<引用はここまで>

そこで、「水蒸気」を調べると、同じく岩波国語辞典第4版には、以下のように記されていた。

<引用>
【水蒸気】水が蒸発して気体となったもの。気体状態の水。
<引用はここまで>

とあるので、岩波の国語辞典によれば、テストに記されている水のかなり上の白く曇った部分は「ゆげ」では無い。気体状態の水は白くは曇らないからだ。

おかしいとおもって、小学館の学習国語新辞典(全訂第二版)で調べてみた。そこには以下のように記されていた。

<引用>
ゆげ【湯気】湯からたちのぼる水蒸気がひえて、ごく小さな水玉となって、煙のように見えるもの。
<引用はここまで>

これだと、湯気が水滴だけを指すのではなく、水蒸気と水滴の混じり物を意味するようにも考えられる。

息子の使っている教科書:東京書籍『新しい理科4』によると、
<引用>
湯気は,小さい水のつぶで,水じょう気ではない。
<引用はここまで>
とあるので、これを答えさせたかったのだろう。

でも、湯気って、本当は、何を意味するのだろう?

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