2008年12月14日日曜日

Dracon's Law:『悪神の群像』&『愚神礼賛』

2007年10月28日


『悪神の群像』&『愚神礼賛』
"Malicious Gods" & "God helps rich persons"
書き始め2003年12月7日
更新日2005年5月4日
最終更新日2007年10月13日


<<自分に都合の悪い人間を殺しても良いと人間に説く「神」などは神ではない。 何故、宗教を崇拝するイスラエル人(キリスト教)とパレスチナ人(ユダヤ教)は 聖地を取り合って殺し合いをするのか。大国のエゴによる勝手な約束が一因ではあるものの、 宗教と憎しみの連鎖が人を「崇高な」殺し合いに駆り立てることに対する怒りを記したい。 宗教による教育(洗脳)の恐ろしさ、悲惨さを訴えたい。>>
カイ=ハーン「「神」が許しても俺は許さない。」
ヤーン「キリストは泣いている」。
ある学者は、教団が教条に執着しすぎて人々の不幸を招いているのではないかと考え、 それを教団に対して宣告した。彼は教団から迫害を受け、皆から無視され、 その学者の家族は生活ができなくなり、山奥で自給自足の生活を営んでいた。 学者に賛同する者達も集まり、学者と一緒に山奥を開墾して生活共同体を形成しようとしていた。 しかし、社会からのけ者にされていた彼らはろくな生活はできなかった。
正義を探すことに疲れ、挫折していたホルムズは教団の信者になって 敬虔な毎日を過ごしていた。あるとき、ホルムズは山奥で生活する学者達に出会う。 ホルムズは彼らと仲良くなる。
あるとき、学者の娘が病気になったが、薬を入手することもできなかった。 学者の息子は、信仰深い病気の妹を救うために神への布教金を奪う。 しかし、彼は教団の幹部らに捕らえられる。大神官は宗教裁判を開き、 教条を破ったとして少年を「神の名により」処刑した。 処刑に参列した無数の信者たちは「やはり、貧乏で教育を受けていないからだ」と口々に言う。 少年を救おうとして救えなかったホルムズは、その大衆を前に、怒りのたけをぶちまける。
「貴方みたいな人がいるから、貴方みたいな人がいるから、人々が幸せになれないんだ。 人々がお互いに殺し合いをするんだ。こんな「神」など・・・神ではない。」
ホルムズを殺すように大神官が人々に命じる。人々はホルムズを捕らえようとするが、 上から見下ろすような威圧的な神々の群像をホルムズの手から放たれた光線が木っ端微塵に破壊する。
驚く神官だが、叫び声をあげる。
「皆のもの、見たであろう!こいつは、悪魔の使いだ!人間の仕業ではない!こいつをひっとらえて、神様のために、処刑するのだ!」
しかし、人々は、違う方向、神々の群像の方に走り出していた。神官は金切り声を上げる。「何をしておる!このものをひっとらえ・・」後ろを向いた神官は目を見張らせた。神々の群像の中には、人々から徴収した金銀財宝がぎっしりと詰まっていたのだ。人々は金銀財宝を手に取っていた。「これで、パンが買える!」神官は走っていき、人々がお金を取らないように、金銀財宝の山の前に立ちはだかる。「神の宝に手をつけるな!無礼者が!神の宝を取ろうとは!貴様ら、罰があたるぞ!」それでも取るのをやめようとしない人々。罵り、怒り狂う神官の後ろで、山のように積もった財宝が崩れる。人々を止めるのに必死な神官達「止めんか!神の財宝に手をつけるな!これは、私の財宝だ!止めろ!」神官たちが必死になって気がつかないうちに崩れ落ちた雪崩のような金銀が神官たちと、金を取っていた人々を一気に呑み込み、人々たちは金銀財宝に埋まってしまう。
キールズが苦笑いする。「こいつら・・・馬鹿の集まりだ。」キールズはホルムズに呼びかける。「行こう。ホルムズ。こんな奴らといたら、馬鹿が移るぜ。」

キールズとホルムズは、学者達とともに、自給自足の生活をし始める。国や村を追われた者たちを受入れ、ホルムズ達と多くの人が生活をともにすることになっていく。


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